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ドイツ建築の芸術的側面と言えば,やはりバウハウス抜きにしては語れないでしょう.

日本でのバウハウスの書物はそれなりに年代を帯びているのと,
マイスターシステムを採用しているという形態から,
つい,どこかシステマティックなものを想像してしまいますが,
カンディンスキーやクレーを擁していたことを考えると,
自由なものの考え方をする集団であったと言えるでしょう.
というよりも,システマティックであることが,当時の前衛であった,とも言えるかもしれません.

直接的には,外国人教師(つまりゲルマン民族でない人々)を雇っていたことに対する糾弾から
ナチスの圧力を受けて,バウハウスは閉鎖します.
しかし,理念として,内容云々ではなく自由な風潮である,ということが
本来的にはナチスの政治的態度にそぐわなかったのかもしれません.


立役者のグロピウスはその後アメリカに亡命するのですが,
そこで工業化住宅が花開いたのは皮肉なことです.


現代においても,建築家の職能を建設業全体と統合しようという動きは尚古びていない訳ですから,
グロピウスの描いた世界観は,息の長いものであったと言えるでしょう.





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