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香港では中国本土に近しい香港政府が成立を目論んでいる「逃亡犯条例の改定」を巡って,長くデモが続いています.昨日とうとう警官がデモ隊に6発発砲しました.デモの規模は大きく,主催者側の発表によると200万人が参加したそうです.そもそも1997年の香港返還以降,50年間は「一国二制度」の原則を保持する,香港の民主主義は保たれる,という約束が覆されて,中国への同化政策が進められようとしていることへの反発です.

自分たちの町(敢えて国という表現は避けて)を自分たちの手で守ろうという動きには,すごいと思いつつも,あと27年経ったら結局中国と同一化するのだから,時間の問題じゃないの?と思ってしまう自分もいて.でも本当は,その27年間に世界はもっと変わるかもしれなくて,それはひとつひとつの今の動きに拠っているということを意識させられます.歴史はひとりひとりが紡いで行くということ.


もう一つの大きな動きは,ISILの動きに端を発したヨーロッパへの移民流入への反応としてのBrexit.言い換えれば,EUの崩壊の萌芽.イギリス人自体もEUから本当に脱退したいのか不明なまま,落し所がわからず右往左往しています.泣きながら辞任したテリーザ・メイの後を継いだボリス・ジョンソンは,言葉も汚くお世辞にも品位があるとは言えず,差別的な発言の多い人です.先の見えない交渉に誰もがうんざりしている中で,実はイギリスというのは裏表のあるしたたかな国なのではないか,まっすぐでないやり方でぼんやりとEUにほぼ残るような案を選ぶのではないか,というほのかな期待もあります.



学校で歴史を習っている時は,歴史というのはもっと確固としたもののようなイメージがありました.20年前とこんなにも世界は変わるのだということ.
こういう時代(実はいつだってそういう変動の時代なのかもしれません)には,自分をしっかり持っていることが大事ですよね.



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