忍者ブログ

<< 04  2025/05  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    06 >>

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

N国の立花代表が,直接民主主義を押しているのを聞いた.自分はポピュリズムは好きになれないし,直接民主主義にも賛成しない.その理由を考えてみた.


近代というのは分担を進めて効率化することで進んできた.それについて良しあしがあるが,現実として,専門分化は細分化していて,専門外の分野のことを判断するのはどんどん難しくなっている.そういう時に必要なのは,専門家への信頼だと思う.しかし,透明性が下がることで人間の狡さが出てしまうことが顕著になってきて,最近は説明責任が求められることも多い.
実際に自分の専門分野で,この説明責任は,その重要性も理解した上で,無駄も多く生む.透明性の為に費やされるエネルギー・コストは,商品自体のモノの質を上げるのには寄与しないのが気になる.信頼さえあれば,同じ労力でもっといいものを残せるのに.しかし,その説明を受けることによる満足も商品の一部だから仕方がないんだろう.
自分の専門外では,例えば野菜等で,作った農家の人の顔を出す商品がある.私はそういう商品は敢えて避けたいと思っている.そこにかけるコストを例えば商品の値段を下げることに使ってくれる方を私は支持する.しかし,原材料に虚偽の表示をしたりされるのは困るから,それも信頼があってこそ,であって,なんでも安ければいい,ということにはならないんだろう.
さて,政治の話にすると,政治というのも専門知識と専門技能が必要な職業である.そして日々大量の政治的判断が必要とされる.もし自分が直接民主主義をするなら,せめてそこそこは正しいと思える判断をしたいし,その為には莫大なエネルギーが要求されるけれど,自分の人生をそこに費やしたいとは思えないな,というのが正直なところ.誰かにぶっちゃけお任せしたい.勿論主権者は自分達自身なんだけれど,誰かに依頼したい.

立花氏の言うこともわかる.自公の一党独裁を破るやり方として,それが一番手っ取り早く現実的なのでは,ということなんだろう.でも,いやだなー.

自分の理想としては,お互いに専門分野で社会に貢献すべくできることをする,という社会が一番いい.人は弱いから,ある程度のチェック機能は必要だし,メディアの報道は大事だけど,そのあたりのよいバランスで.


ところで,スイスは直接民主制である.投票は自分の故郷のカントンで行わなければならないし,数か月に一度の割合で国民投票がある.その週末ごとに電車は故郷に帰る人で溢れる.投票率は50%程度.そういうのって,国が小さいからできることなんじゃないかと思う.国が大きくなって匿名性が上がっていくと,ポピュリズムの悪い面が前面に出てくるのではないかと思う.

これって自分の中の変化を嫌う性質なだけ,なのかなあ.


PR

 Post your Comment
Name
Title
E-mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
 calender
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
 track back
 search in this blog
Script:Ninja Blog  Design by: タイムカプセル
忍者ブログ [PR]