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海外で生活するということは,常に理解されないということを意識して生きていくということだ.
人間たるもの,完全なる理解なんて不可能なので,所詮程度問題に過ぎない,というのは真実だけれど,
その程度問題が,生物たる人間には大切になってくる.

結局他人との距離の問題なのだと思う.
他人がどれくらい他人なのか.
日本文化に比べて欧州の文化は(とひとくくりにするのも違っているのだけれど),他人がずっと他人だ.
それは長い歴史の中で,全く違う(と本人たちは思っている)文化と隣り合わせに生きてきた知恵なのだろう.
相手の懐深くまで入りこまないし,入りこませない.

日本文化では,他人を自分の一部とみなす傾向があると思う.
相手を思いやり,想像し,相手の痛みを自分の痛みと感じる.
己の欲せざる所,他人に施すことなかれ,にあまり疑問を抱かないのは,
自分の嫌なことは他人の嫌なことと一致しているだろう,という前提に立っている.

そういう文化的背景を背負ってきてしまうと,
自分と他人の間の距離が大きいのは,孤立感に繋がる.
誰かが特別にいじめているということではなくても.


でも,今は夏目漱石の時代とは違って,
ネットで日本にいる友人とコミュニケーションすることができる.
それは会うことほど近しく感じることはできないけれど,0よりは多い.
しかも友人の中にも海外生活を経験した人も多くなってきて,
彼らにもこちらの様子が想像しやすい=共感してもらいやすい状況になってきている.
ありがたいことだ.

日本的文化にはいい面も悪い面もあるけれど,
それはそれとして廃れないであってほしい.
そして,それを保持したまま,もっと拡がって行ける可能性があるのかもしれないと思える.




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