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感染症は接触が問題なので,日常的な行動範囲毎に政策を決めるべきだし,統計もあまり大きな単位でとっては意味がないように思う.人口当たりで見ると中国なんて被害が少ないように見えてしまうが,あのような大きな国と小さな国を人口当たりで比べてもあまり意味がないのではないだろうか.

それはそうとして,各国の政策は微妙に異なっている.学校の閉鎖の有無,店舗の閉鎖の有無,外出禁止の有無は,生活に大きな影響を与える.
面白いのは,どの国に住んでいる人も,日本以外は,自国の政策に概ね満足しているように見えることである.
フランスのような厳しい外出禁止令は,そんなものがなくてもましな結果を出している(それは医療崩壊の有無による)スイスからすると,なんでそんなものが必要なんだ,と見える.イギリスの政策は,どうしてだかわからないけど,今やヨーロッパで一番の死者数を出しているのを見ると,間違っていて批判されて然るべきだろうと思われる.しかし,そういう声はあまり内部からはネット上では聞かれない.ネガティヴな発言は自粛されているせいかもしれない.
かく言うスイスも,人口当たりの死者数は,医療崩壊しているフランスの半分ではあるが,ドイツの倍である.(USAやロシアは環境が全く違うので,この際ヨーロッパに限って考えるとして,ベルギー,スペイン,イタリア,UK,フランス,スウェーデン,オランダよりは少ない.)それでも,スイスでの感染症は収まってきていると私の周囲は感じているし,あまりぴりぴりした雰囲気もない.外出禁止もかからなかったし,いい国だ,と思っている人が多いように思う.

それに比べて,日本は遥かに遥かにいい数字を保っている.にも拘らず,国民は悲観的だ.

こういうことは,情報と政策の方向性の透明性から来ているんではないかと思う.安心,というのは,無暗に専門家が大丈夫だと言ったことを信じるということではなくて,自分達がきちんと情報を知らされていて,どういう考えのもとに何をしようとしているかわかっている,ということからくるんではないだろうか.


各国で感染者追跡システムの開発が進んでいる.Google+Appleも共同開発しているらしいし,EUも開発してる.スイスも独自で開発している.個人情報を守るための方策も発表され,登録は任意となっているのが救いである.こういうことに関しても,オープンに,ヒステリックでなく,議論が行われている.そういう点が信頼できると思う.嫌だと思ったら,嫌だと話す.そういう世論に加担できるという感覚.話すことで,考えがまとまったり変化したりしていく.

日本にもそういう風土ができればいいのに,と思う.考えは,最初は拙くて当たり前だ.お互いに鍛錬しあっていけばいいと思う.


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新型コロナ感染がスイスで本格的になってからひと月半。

パンデミックが始まった頃、世界の誰にも、どうすればよいのかわからない状況の中、各政府は方針を決めなければなりませんでした。イタリアは自国の状況悪化に伴ってハードロックダウンをしましたし、フランスも経済活動は続けられるものは続けていますが、厳しい外出禁止がかかっています。イギリスは当初規制をかけずに集団免疫の道を取ろうとしましたが、医療崩壊が予見された為に方針転換。逆にスウェーデンでは規制をほとんどかけず、国民の自主性に任せながら集団免疫を目指しています。スイスは、外出禁止はせずに、店舗や学校を閉鎖して今まで来ています。

WHOは当初、マスクは感染拡大防止に役に立たないばかりではなく逆に害になりうる、と発表していました。しかし、ここに至って、ヨーロッパ諸国はロックダウンの規制緩和に伴った外出時のマスク着用の義務化を進めています。スイスの保健局BAGのトップ、ダニエル・コッホ氏は未だに義務とは言いませんが、とうとう社会的距離の確保の難しい公共交通機関などでは着用を「推奨する」まで来ました。
マスクはそもそも不足していて、医療機関にもまわりきらないのではという話もあり、政府が一般人に着用義務化をできなかったのもうなずけます。しかし、着用には害があると公式発表していたことで被るコロナいじめもありました。

昨日、ダニエル・コッホ氏は、子供は感染自体がかなり限られているので、祖父母と会ってハグしてもよい、と発表したようですが、子供には感染する確率が低い、という研究には賛否あるようです。

BAGを批判するというよりも、わからない中で政策を策定するので間違いもあるのは仕方ないと思います。スイス政府は基本的にうまくやっている方だと思いますし。

ただ、権威だからといって情報を鵜呑みにせず、自分で調べなくてはならない、しかも今の時代ならそこそこは調べられる、のだと。これからの権威というのはそういう精査の目に晒されているんでしょう。国民の側もそれをするべきになっていくのかなあとか。








昨日書いたような,楽しい部分もあるが,仕事の殆どの部分は,いつ,誰に,どのように伝えるか,と,どの図面が既に提出済みで,現在誰がどの仕事をしているか,次に誰が何の仕事をするか,そのためにはどのような準備が必要か,のコントロールである.特に現場のフェイズでは.
そういう雑務で,頭が占められてしまう.

そのことに,危うさを感じる.

コップの中に石と砂を入れる譬えもあるように,物事の優先順位を考えないと.仕事遂行の面ではなくて,個人的に,長期的に.


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建築家の中には,自分たちのイメージをどのようにプレゼンテーションするか,を重視する人もいるけれど,やっぱり建築は,建てるもの,なんじゃないかと思う.実現するために,例えばクライアントや多くの人の心を動かすために,素敵なプレゼンテーションをするのはわかるけれど,それ自体が目的になるのは,なんだか違和感がある.

でも,新しいイメージの作り方をすることが,建築そのものを変えるんだったら,面白い.


いつも,もやもやぬるぬるとしていて,考えようとすると逃げて行ってしまう生活のイメージ.何度でも挑戦してみる.書きながら考える.



インテリアデザインはわからない.私にはよいインテリアと悪いインテリア,好きなインテリアと苦手なインテリア,が特にない.興味の対象外なんだろう.私にとって建築は,俯瞰で見る構造物であり,アイソメトリーで透視される物体である.内包される空っぽの空間も含め,どのような形にするか,それをどのように組み立てるか,に興味がある.だから,私にとっては,躯体上棟時の物体や,廃墟になった建築が,もっともクリア.

そのことは,私自身に個人的な家での生活・活動が著しく欠如していることとも,多分関係している.生活,というもののイメージがないということ.例えば,子供には生活のイメージはないんではないだろうか.その時その時の興味と,あとは親や社会から与えられた枠組みに従って生きている.年齢的に十分子供でないにも関わらず,未だに生活のイメージがないことになんだか劣等感を感じるのだけど,そういう生き方もありなのではないか,と肯定しようという気になってきている.というより,何度も,きちんと生活をしようとしては挫折した結果,肯定せざるを得なくなってきた,というか.

今書きながら気が付いたが,「きちんとした生活をする」というイメージ自体が,自分の外側から来ているという点に問題があるのかもしれない.「きちんとした生活」の範疇外でも,不快なこともあれば不快でないこともある.例えば,散らかった部屋は不快(というか不便)だが,夜更かし(それに伴う翌日の状態も含めて)は私にとっては不快じゃない.不快なものに気が付いて排除するようにしていけばいいだけの話ではないだろうか.

しまうこと,片付けること,はどうにも苦手だが,片付いた状態,は好きだ.片付いた状態になると,何か別のものが降ってくる.空っぽの入れ物をまた満たすように.


生きることを,自分なりに作り直していけばいい.
こういう時,一人暮らしはつくづくいいなと思う.どんなことも自分で決められる.

「生活」を定義しなおす,というよりも,「生活」の概念を無くして,ただ,生きる.活き活きと,新鮮に,生きる.


好きなことを集めて,愉しいことを集めて,生きる.

友達と会うのは楽しい.仕事をするのも楽しい.
何かに没入できている時が幸せだ,というのははしたないようだが,自分にとっては真実だ.

その時,やりたい,と思う気持ちに敏感になる.そしてなるべく短距離で行動に移す.
例えばテレワークが推進されると,そういうことがやりやすくなるだろう.


こうやって前向きな気持ちになっているのも,もとを正せば,朝の散歩の習慣のお陰で,部屋が少しずつ片付いてきているからだ.

習慣や部屋の状態の力を見くびってはいけないな.



神田松之丞という講談師が2月に真打昇進して,神田伯山になった.
それで興味を持って,落語や講談の動画を見ている.

中村仲蔵という江戸時代の歌舞伎役者の工夫の話.いくつかの名人と言われる落語家の噺も聞いたが,神田伯山の講談を初めに聴いたので,そのバージョンが一番しっくり来る.

工夫で困難を乗り越えて周囲を圧倒し説得していくその姿.伯山が襲名披露初日に選んだのも頷ける.
一度生で観てみたいなあ.



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