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引き続き,業者さんとのやり取りをしております.

何を当たり前とするか,というのは社会によって規定されているので,
日本で培われた自分の常識が,別の社会での常識ではないというのはままあることです.
日常生活に於いてもそれは起こるのですが,
仕事に於いても当然のことながら起こります.

想像ですが,自動車業界や製薬業界などの製品製造業で,国際的な流通がある場合,
それなりに常識は世界の常識になっていたりもするのかな,と思いますが,
こと建設に関しては,不動産というだけあって,社会からの規定がかなり強くかかっています.

前の記事にも書きましたが,
ヨーロッパでは日本でのようなプライドに裏打ちされた質の高い無料サービスはあまり期待できません.
仕事というのは対価があってのものなので,
サービスするから仕事を受注させてほしい,というような情緒的な話は通用しないのです.
一応,サービスが0という訳ではないのですが,
日本の常識をひきずっていると,その質の低さに愕然とすることもしばしばです.

図面を渡して,このようにやって欲しい,と指示して,
できたと言うので見に行くと,
頼んだこととは全く別のものができあがっている.
しかも,それに関する事前の連絡はなし.

或いは,緊急にこの情報が必要なので,教えて欲しい,と連絡しても,
明日返答します,が毎日続く.
しかも,毎日かけても電話は繋がらない.
一週間待って返ってくる答えは,
質問と全く違うことに対して,こちらからの情報が不足しているので考慮できません.
とのこと.
相手の理解が間違えているということも,電話が通じないので指摘できません.


こういう事態が起こると,つい怒ってしまうのですが,
ヨーロッパの人たちは,あまり怒らず,にこにこと忍耐強く待ちます.
こんな風なので,設計のクオリティを上げきることがなかなか難しく,
逆に言えば,日本人の設計の質が国際競争力を持っている理由でもあります.


しかしまあ,怒った所で彼らが仕事をしてくれる訳でもなく,
寧ろお互いに気分よく仕事をすることが難しくなるだけなので,
(何しろ,この社会での常識は,彼らの方にあるので.)
怒って得になることはありません.

稀に,非常に協力的な会社もあるのですが,
そういう人たちに出会うと,絶対にこの人たちと仕事をしたい!と思ってしまったりします.


一旦契約書が交わされてしまえば,責任が発生してくるので,
それなりにきちんと仕事してくれるのかもしれません.
そうであることを期待したいところです.




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