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こういう言葉を使うのはなんだか畏れ多いのですが,一応,構造計算者ではない構造家,ということで.


スイスと言えば,アルプス.小さい国の中に,屹立った山が沢山ある国です.
アルプスに行くと,涙ぐましいまでに,厳しい条件のところに美しい橋がかけられています.
そういう文化的背景もあってか,スイスの構造設計技術・技能はかなり高いレベルにあります.
特に,コンクリートに関しては,日本よりもはるかに繊細な検討を行い,
結果として,とても美しいコンクリートが打設されています.

さらに,設計に関する「法律」がなく,
規準も,日本の規準のように,取り敢えずそのとおりにしておけば,一応安全に設計はできる,
という訳でもないので,
構造設計者は,自分の頭でその都度力学に立ち戻って思考することが要求されます.

これを日々繰り返していると,当然力学の素養は磨かれていくことになります.


ただ,難点もあります.
技術的な知識を深めることに注力すると,それだけになってしまいがちだということです.
建築家の言う無理難題を,技術的に実現することについ躍起になってしまい
それ以上の建築的課題には立ち入る余力が残っていない人も結構見かけます.


個人的な志向ですが,
技術は何かのためのものであって欲しいし,
その技術を磨いた結果できるものが同じかそれ以下では,面白くないと思います.
ただ,いつどんなボールが飛んでくるかわからないので,
日々鍛錬を続けておく他はない,ということも一方で事実なので,
バランスよく,という当たり前の結論にしかならない訳ですが.




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