当初,集団感染の道をとろうとしていたイギリスも,感染者・死亡者が増え,ロックダウンが決まりました.ロックダウンというのは必要以外の外出規制のことです.
武漢でCOVID-19の感染が始まった頃,そうはいっても対岸の火事,と思っていませんでしたか?私は思っていました.多くのイタリア人もそう思っていて,だからこそ初動が遅れてしまったのだと思います.現在かなり強いロックダウン(食料・医療以外の全ての生産活動,自宅勤務以外は停止)がかかっているイタリアの人々は,自分達の失敗に学んでほしいと言いますが,フランス・スペインの人たちも自分の身近に来ないと実感できないようです.
スイスも例外ではありません.
設計事務所も先週の頭の時点では50%テレワークに切り替え始めたところが多かったですが,今週からは100%に切り替えるところも多いようです.そんな中うちはまだ50%をキープする模様.今週は事務所出勤ウィークで,マスクをして初出勤でした.当然事務所で一人きり.何か言いたそうな目で見られたり,事務所内ではしなくていいよ(暗に,マスクしないでくれ的なニュアンス)と言われたり,体温を計らされたり.だからこっちが体調悪いんじゃないんだってば.笑.事務所内は普段よりは格段に人も少ないですし,距離を取って話す人も増えていますが,中には机を挟んで普通の距離で打合せする姿も.甘いなぁ.
でも,そういう線引きって人によっていて.先週から100%自宅勤務している人からすれば,未だに出社なんてしてるの?大丈夫?と思うでしょうし.私は自宅隔離の時期に外出禁止に懲りているので,人に会って話さなければ外に出たって,ましてやマスクをしていれば全然問題ない,と思いがちです.
ある程度拡がってしまった感染への対策は集団でしないと意味がないでしょうので,個人の判断はそこそこに,社会のルールに従うべきですよね.今のところスイスでは外出禁止はかかっていないので,制限がさらにきつくならないといいなあと思っています.
自宅隔離の頃から,妙に甘いものが欲しくなります.聴いているのはずっとミスチルです.多分理由は無くても不安はあって,馴染みのある邦楽を聴いて安心したいのかと思います.
毎日のように新しい政策が発表されます.言語的な壁があって,情報をきちんと得られているのかもどかしいです.ネットで世界各国の情報を収集すると,恐怖を煽る情報も沢山出てきます.
逆にネットのお陰で,隔離されていても友達とお喋りすることもできます.
スペイン風邪の頃とは社会的な状況が違っていて,人間としてどのように振る舞うのか,人間としてウィルスとどう戦っていけるのか,また新しく確立していくのでしょうね.
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