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「部屋の片付いていない人は,自分を客観視する視点に欠けているため,ふとりやすい.」



スイスに来てから5キロ太りました.まずいです.
かと言って運動する気にも今のところなれないので,
まずは部屋を片付けるところから.

勿論上記の箴言は因果関係ではなく相関関係ですが,
形のない原因部分に直接アタックするのは難しいので,結果部分を覆すことで原因部分の修正を.



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今年前半はスイス基準では仕事をしすぎたということで,
もう少し仕事をコントロールして,なるべく勤務時間を短くすることを心がけています.

今日は18時に仕事をあがったので,家の近くの中古家具やを初めてぶらついてみました.
普段はもう少し遅くまで働くことが多く,疲れきっているか店が閉まっているか,のどちらかしかなかったのです.
そうしたら!とても気に入ったローテーブルを発見して心躍りました.
値段がついていなかったので,高いのかなあとおそるおそる尋ねたら,なんと2つセットで5フラン!即決です.

そんな訳で部屋の模様替えなどをしました.(早く帰るとこういうことが夜にできる訳ですね.)


最近,思っていたのは,
家での時間はほぼ全てインターネットに取られていて,それは生産的でないということ.

私は,文章を書くときに,
手で文字を書いていると,書く時間がかかり過ぎて思考が流れてしまって,
パソコンで書く方が楽なたちなのですが,
パソコンの前にいても,文章を書いたりするでもなく,
漫然と,それこそ昔のテレビが担っていた役割のように,ネットサーフィンしてしまう.
仕事の時間を減らしてプライベートの時間を増やすなら,
ちょっとそれは考えものだなあ,と思っていました.

今日,お気に入りのローテーブルを購入したのをきっかけに,
パソコンスペースとテーブルスペースを分離してみました.
これで,テーブルスペースでもう少し何か別のことをする気になる,かなあ.


まあ,うまくいかないかもしれませんが,ダメモトです.
今回は模様替えでしたが,大きく言えば建築の持つ人間の行動への影響力の実体験.
自分のなりゆきを観察してみたいと思います.



担当物件がAusschreibungをもってBauprojektのフェイズを終え,
Ausfuehlungというフェイズに入りました.

Ausschreibungというのは,端的に言って入札のこと,コストはここで概ね決まります.
Ausfuehlungというのは実施設計のこと,実施図面(施工図面)を仕上げるところまでです.

入札の後に実施設計の期間があるのは,日本の感覚から言うとおかしな感じなのですが,
スイスでは日本のような確認申請制度がなく,入札後にも設計の変更が多々なされます.
但し,ここでコストが上がってしまうと設計側の責任を問われることになるので,
Ausschreibungの際には,取敢えず大目に数量を見ること,但し見過ぎないこと,を心がけます.

Ausschreibungと施工図提出はプロジェクトの中の仕事量としては双璧のようです.

Ausschreibungにて構造設計者が提出しなければならないものは,
  設計の考え方を説明した文書 
  数量リスト(使用する細かな製品の種類や数量まで含む分厚い資料)
  一般図
  代表的な部分の施工図,代表的な部分のディテール,
  鉄骨詳細は代表的なもの全て
です.勿論細かな寸法などは何れにせよ後に変更がかかるので問題になりませんが,
兎に角,数えもらしがないこと,数量が少なめに入ってしまわないこと,に最新の注意を払います.


この後のコスト増に関しては,
それが例え意匠設計者による変更に付随するコスト増だとしても,責任を問われたりするようです.
つまり,Ausschreibung後は,構造コストの上がるような変更に関しては,抵抗せざるを得ない,ということです.
勿論,設計チームの一員としての構造設計者の気持ちとしては,
よりよいものになるならば,例え構造のコストが多少上がっても,それはそれでやるべきなのでは,
とか思いたくもなる訳ですが,
それは対施主や社会的には通用しないということです.

逆に言えば,意匠設計者はその辺りを見込んで,他のコストが上がるような変更については
Ausschreibung前に通知しておかないと,その後は話が通りづらくなる,ということです.

取敢えず,初めてのAusschreibungを通過して,どういうものなのかはなんとなく掴めた気はします.

まだまだこのプロジェクトの波乱は続くようですが,
最後にみんなで笑って竣工や10年後や50年後を迎えられるよう,
日々努力していきたいと思っております.




半年以上間が空いてしまいました.
その間に,東日本大震災があり,今日は東京は台風直撃で大変だそうです.
つくづく,日本の自然環境は建物に対してとても厳しいなあ,と思わされます.

東日本大震災直後は,衝撃的な津波映像が世界を震撼させ,
あの日本の技術をもってしてもこれでは耐えられなかった,かわいそうに,
と沢山の支援を世界から受けた訳ですが,
その後の福島原発事故の処理の人的な問題が,世界の共感を一気に離れさせました.
放射線被曝の問題は,今もはっきりとした真実は誰にもわからず,
それが故の肥大した不安,その裏返しとしての見えない振りが蔓延しているようです.
一方で,莫大な面積の被災地の復興は少しずつ進められ,
友人も何人かボランティアに行ったりもしているようです.
私も微力ながら募金活動を行ったり,自分で募金をしたりもしています.

東京都知事選があって,石原さんが再選し,首相が菅さんから野田さんに代わりました.


日本の国内でどのような変化が肌に感じられるものとしてあるのかは遠くからはわかりませんが,
私個人は,政治に対して無関心であるのはもう大人として通用しないな,と感じています.

かと言って,これまで完全な無関心を決め込んできた為に,最初の踏み出しはなかなか難しいものです.

自分で情報を確認することは大切,です.
しかし,情報氾濫時代,どこから,誰から,情報を得るのか,というのはとても難しい.
インターネットは能動的な情報ツールなので,自分の調べたものしか結果として出て来ません.
つまり,見たいものしか見えない.
ツイッターなどで自分の気に入った発言をする人をフォローしていけば,
必然的に自分の気に入った情報ばかりが氾濫しているように見え,
同じように考えている人がこんなに沢山いるのに,なんて世間は馬鹿なんだ,となってしまいがちです.
気を付けて,反対の人の意見も見ようとしてみますが,何せ体力のいること,
学生やニートの方のような時間のある方ならともかく,
自分のエネルギーの大半を仕事に注ぎ込んでしまうと,
その他のことにエネルギーをなかなか割こうという気になれないのも事実.

本当は,その情報の取捨選択,噛み砕き,両翼の意見の陳列,
そういうことこそを,マスメディアにはやっていただきたい,
そこにこそ,情報を見わける目を持った人間にしかできないクリエイティヴな仕事があるのだ,と思うのですが,
そう思ってしまうのは,古い甘え体質に過ぎないのでしょうか....

誰でも知ろうとすればある程度のことは知ることが可能である,ということ自体が,
不正や偽造への抑止力になることはあるとは思います.

今はまだ,信頼できる大人なメディアに私が巡り合っていないので,
辟易しながら少しずつ目に入る情報を集めていくしかないようです.







Volta Center はVitra Campusのすぐ近くに建つマンション.
建築家は Buchner Bründler Architekten AG .

兎に角曲面を面一で仕上げているえらく精度の高い建物です.
今度ゆっくりまた見に行ってみようと思います.

VoltaCenter


因みに,隣はVolta Westという建物で,
建築家はDegelo Architektenというバーゼルの建築家.

Volta West



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