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スイスでは今もまだ公式な外出禁止令は出ていません.
それは,周辺国で外出禁止令があまりうまく行っていないという事実を見ての判断とも言えますが,
公式発表では「我々はスイス的な方法を取る」とのことでした.
その意味は,スイスの人たちの持つ,自分達の社会は自分達でなんとかしていくのだ,という風土に思えます.
国民皆兵で,直接民主主義の政治システムを持ち,一年に4回ほども国民投票をする風土.
外出を控えた方がいい理由がわかれば,罰則が無くても,自分たちでそのように振る舞う.
今のところ,外出禁止令が出ている国と同じ位の効果は出ているようです.

それは勿論国の規模が小さいから,大都市がないから,できることなのかもしれません.
でも,スイスってなかなか素敵な国だなと思ったのでした.


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同僚から感染者は4人出ていて,バーゼル本社勤務が50名ほどなのでかなりの高確率ですが,既に全員回復して出社しています.同僚の同居人,同僚の兄弟も感染したそうです.知合いに感染者がいると,実際に自分が感染するリスクは身近ですし,ある意味,既に感染しているものとして振舞うことに慣れていきます.

自分は無症状なだけで既に感染しているのだ,と肝を据えると,案外恐怖心はないものです.他人を感染させないことに注意して暮らせばいいだけで.

ただ,社会に蔓延することによって生活が制限されるのはかなり息苦しいです.国境やお店が閉まって買い物が自由にできなかったり.スイスでは外出禁止令がまだ出ていないので,このままいけばいいのですが.


同時に,新しい環境で毎日生活を組立て直しているような気分もあります.この流行が終わっても,自転車通勤はし続けるかもしれない.テレワーク方式は残るかもしれない.人と会うということはどういうことか.自分の生活のリズムをどう作るか.
どんな状況でも,面白がれることを見つけていけたらいいなと思います.

マスクの効果について,SwissInfoによるスイス連邦内務省保健庁BAGの感染症班ダニエル・コッホ氏へのインタビュー記事.

Swissinfo Deutsch

Swissinfo 日本語版

結局,市販マスクは感染者が他者に伝染させないのに効果があるが,マスクをすると安心感から十分な距離を取らなくなる可能性があるため推進していない,ということのよう.

以前マスクをしている人は少なくてどこか肩身が狭いのですが,十分な距離を取りつつ大手を振ってマスクを付けようと思います.
私がマスクをする理由は単純.早くこの騒動が治まって欲しいから.感染したり身の回りに感染者が出たりするのは勿論,健康でいても自由が制限されるの,嫌じゃないですか.


当初,集団感染の道をとろうとしていたイギリスも,感染者・死亡者が増え,ロックダウンが決まりました.ロックダウンというのは必要以外の外出規制のことです.

武漢でCOVID-19の感染が始まった頃,そうはいっても対岸の火事,と思っていませんでしたか?私は思っていました.多くのイタリア人もそう思っていて,だからこそ初動が遅れてしまったのだと思います.現在かなり強いロックダウン(食料・医療以外の全ての生産活動,自宅勤務以外は停止)がかかっているイタリアの人々は,自分達の失敗に学んでほしいと言いますが,フランス・スペインの人たちも自分の身近に来ないと実感できないようです.
スイスも例外ではありません.

設計事務所も先週の頭の時点では50%テレワークに切り替え始めたところが多かったですが,今週からは100%に切り替えるところも多いようです.そんな中うちはまだ50%をキープする模様.今週は事務所出勤ウィークで,マスクをして初出勤でした.当然事務所で一人きり.何か言いたそうな目で見られたり,事務所内ではしなくていいよ(暗に,マスクしないでくれ的なニュアンス)と言われたり,体温を計らされたり.だからこっちが体調悪いんじゃないんだってば.笑.事務所内は普段よりは格段に人も少ないですし,距離を取って話す人も増えていますが,中には机を挟んで普通の距離で打合せする姿も.甘いなぁ.

でも,そういう線引きって人によっていて.先週から100%自宅勤務している人からすれば,未だに出社なんてしてるの?大丈夫?と思うでしょうし.私は自宅隔離の時期に外出禁止に懲りているので,人に会って話さなければ外に出たって,ましてやマスクをしていれば全然問題ない,と思いがちです.
ある程度拡がってしまった感染への対策は集団でしないと意味がないでしょうので,個人の判断はそこそこに,社会のルールに従うべきですよね.今のところスイスでは外出禁止はかかっていないので,制限がさらにきつくならないといいなあと思っています.


自宅隔離の頃から,妙に甘いものが欲しくなります.聴いているのはずっとミスチルです.多分理由は無くても不安はあって,馴染みのある邦楽を聴いて安心したいのかと思います.

毎日のように新しい政策が発表されます.言語的な壁があって,情報をきちんと得られているのかもどかしいです.ネットで世界各国の情報を収集すると,恐怖を煽る情報も沢山出てきます.
逆にネットのお陰で,隔離されていても友達とお喋りすることもできます.

スペイン風邪の頃とは社会的な状況が違っていて,人間としてどのように振る舞うのか,人間としてウィルスとどう戦っていけるのか,また新しく確立していくのでしょうね.


新型コロナことCOVID-19の最大の問題点は,感染力が強く,感染拡大速度が速いため,医療機関の能力を超えてしまうことです.医療機関のキャパシティを超えると,治療できた筈の患者の治療をできないことになり,死者が多く出てしまいます.

ですので,治療薬がまだない現状では,感染速度を遅らせることが対策の肝になります.
ヨーロッパ諸国は今のところ,人と人との距離を取り,なるべく家から出ない,という方向で政策を取っています.厳しくなってくると,家からどのくらいの距離までのみ,とか,違反したら罰金,とか.
しかし,マスクを義務付けている国は現状チェコのみです.どうしてなのでしょう?

人と人の距離を取る,というのは,ウイルス保持者の口から出た飛沫が別の人にかからないようにするためです.それは,ウイルス保持者がマスクをしていれば簡単に防げることなのではないでしょうか.今回のウイルスは無症状の人も多く,潜在的な保持者も多くいると想定されます.だとすれば,単純に,全員がマスクをすればいいのです.

こちらの人はどうも,自分はまだ感染しておらず,予防することばかりを考えがち.自分は既に感染していて無症状なだけだ,という前提で全員が行動すれば,もっと感染速度を下げられると思うのですが.

現状,マスクの供給は足りておらず,国によっては医療機関ですらマスクが入手できないところもあるとか.そういう時は,自作のマスクでもないよりずっとましなはずです.HKマスクというのが性能がいいのだとか.

嘆いていても始まらないので,今日からマスクをつけ始めることにしました.まだ街中でマスクをしている人は少なく,少し変な目でも見られますが,みんなの為にマスクをしている他の人に連帯を示すためだけにでも.日頃に比べれば,何人かヨーロッパ人でもマスクをつけている人がいて,温かい気持ちを送りたいです.


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