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日本語は形容詞,副詞などの修飾語の豊かな言葉だと思いますが,
もしかしたらドイツ語は動詞の豊かな言葉なのかもしれません.

今日の発見.
動物が「鳴く」という言葉.
日本語だと,吠える,鳴く,啼く,程度しかない気がしますが,ドイツ語ではとても豊かです.

Der Hund bellt "wau, wau".
犬はわんわんと鳴く.

Die Katze miaut "miau, miau".
猫はにゃあにゃあと鳴く.

Der Esel schreit "iah, iah".
ロバはイアオーと鳴く.

Das Schaf bloekt "baeh, baeh".
羊はべーベーと鳴く.

Die Ziege meckert "meck, meck".
山羊はメックメックと鳴く.

Die Kuh muht "muh, muh".
牝牛はモーと鳴く.

Das Schwein grunzt "oink, oink".
豚はぶうぶう鳴く.

Der Hahn schreit "kikeriki, kikeriki."
雄鶏はコケコッコーと鳴く.

Das Huhn gackert "gack, gack".
鶏はこっこっと鳴く.

Die Ente schnattert "quak, quak".
鴨はがーがーと鳴く.





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感謝を伝える言葉.

英語とドイツ語は明らかに同源で 
thank, danken
です.これは,相手への好意や思慮深いという意味の言葉から来ているそうです.
フランス語では remercier で,merciがmercyと同源だろうと考えれば,
感謝,寛容,慈悲をあなたに感じています,という意味.
どれも,
 感謝=謝を感じる
と似ていますね.


ところが和語の「ありがとう」は全然違っていて,
この事態はめったにないものだ,という意味から来ています.
自分の相手に対する気持ちを直接表現するのではなく,
事態を描写することによって,間接的にそう捉えている自分の気持ちを表現する
という点で,なんだか日本語らしいな,と思うのです.

買被り,かもしれませんが.



理解するという言葉.
英語では understand,下に立つ,かと思いきや,
この under- は inter- と同族で,間に立つ,ということだそうです.


ドイツ語では verstehen
この接頭辞のver- が色々意味があって難しいのですが,
締める,止める,消える,逆,代理,意味の強め,など.
あるウェブサイトによれば 前に立つ,という意味合いであるとありました.
何かの前に立つ,ということでしょうか....

因みに,同意した,agreeに当たる単語は einverstanden
理解に入る,という表現です.


フランス語では comprendre = com + prendre で,一緒に掴む.
或いは,entendre で,聞くと同じ単語です.聞くことが,わかること.


因みに,日本語の 理解する,は,理(ことわり)を解す,ですね.
何か絶対的な理というものがあって,絡まっているそれを解す,というイメージかと思います.
フランス語や英語の,お互いに歩み寄る,というイメージからは結構違うもので面白いです.

因みに,わかるという和語は,明るくなる,に共通したものを感じますが,どうなんでしょうか.




ついでに,相槌のように使う,なるほど,ということば.
I see.  Je voie. はありますが,Ich sehe. とは言いません.
敢えて言うならば,Ich verstehe. ですが,これは「わかりました」という感じかと思います.
日常では んーん (英語では あーはー と口を開けて言いますが,ドイツ語では口を閉めて発音します)と相槌を打ちます.



ドイツ語で見ると言われるものには,

sehen, schauen, gucken

があります.これらは口語,文語の違いや,地域による差も色濃いようです.
これらに接頭辞がついたりして,更に細かなニュアンスを表現します.

  ansehen, anschauen, angucken    よく見る,見物する,
  zusehen, zuschauen, zugucken     よく見る,見物する,ざっと見る
  besehen, beschauen, begucken    よく見る,観察する
  hinsehen, hinschauen           見やる
  nachsehen, nachschauen        去っていくものを見送る
  vorsehen                    予定する,(再帰的に)気をつける  (vor = 前もって)
     die Vorschau      テレビなどの予告
  versehen                    用意する,遂行する,怠る,(再帰的に)間違える
(ver = 反対の,間違って/ 意味をそのまま強める)
     das Versehen    間違い,ミス
  absehen                                              見て覚える,auf ~ を狙う  (ab = 模倣,離別)


挙げるとキリがないのですが.

英語でも
see, look at, watch
などがありましたが,それが更に細かくなった感じかもしれません.




右という言葉はright(英), recht(独), droit(仏)で
どれもすべて,正しいとか権利とか正義といった意味合いを持っています.
これはスペイン語やポーラン語でも同じだそうです.

これは,そもそも人類に右利きが多かったことに由来していると言われているそうです.
そしてその逆として,左という言葉には,不器用な,といった意味が含まれています.

日本語ではそのようなニュアンスはありませんので,不思議な気がします.
単語に男女の別があることのイメージと同様,なかなか体得しづらいものの一つです.


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