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事務所が10月から引越しして,町中に移りました.
町中というのはやっぱりいいです.
バーゼルはとても都会とは言えませんが,それでも町の活気は日々を彩ってくれます.

今日は終トラムを逃してしまいました.
こういう時は大抵事務所で始発を待つのですが,
今日は気が向いたので,夜中の3時に歩いて帰宅.
iPod miniで音楽を聴きながら.

町中の信号が消えていて,独り占め気分でした.

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スイスに住んでいるのに,夏のアルプスに行ったことのなかったわたくし.
とうとう,アルプスハイキングデビューしました.
週末を使ってツェルマットへ行ってきました.
バーゼルからツェルマットまでは,電車で3時間程度.
金曜日の夜,仕事後にバーゼルを出て一路ツェルマットへ.

スイスの山のすごいところは,かなり高い所まで公共交通機関で行ける所です.
ケーブルカーのようなもので,楽々3800m程度まで登れてしまいます.
ハイキングも,勿論氷河の上を歩くような難しいコースもありますが,
赤ちゃん連れの家族でも行けるような楽々コースも用意されています.
我々は初心者もいるということで,基本的に楽々コースで.
上までケーブルカーで登れるので,原則下りで行け,
苦行という感じではなく,花など見ながら楽しく歩けます.

土曜日の夜は山小屋に泊まって,
マッターホルンの見える山の朝なんかも楽しんでしまいました.

さらに,今回の目玉は実は,パラグライディングでした.
風も強くなく,よいお天気で,完璧なパラグライディング日和.
正直に言うと,パラグライダーよりもハンググライダーに興味があったのですが,
どうしてなかなか,パラグライダーも悪くなかったです.
空を飛ぶというよりは,空に浮くという感じ.
マッターホルンやらツェルマットの村を見ながらの空中散歩は
もう,とても,とても,楽しかったです.
タンデムフライトなので,特別な準備も必要ありません.
繁忙期は数日前に電話予約をした方がよいようです.
お値段は,20分程度で190CHF.
頻繁に行けるお値段ではありませんが,一度はやっていいものだと思います.





因みに,装備としては,
登山用の靴とリュックサックは是非ともあった方がいいです.
私はホテルに置いておけばいいやと思ってトランクで行ってしまったのですが,
ツェルマットのホテルに置いておけるならともかく,
山の上までトランクを持っていくことは考えない方がいいです.
私はツェルマットで購入しました.




日本では,暑いなぁと感じるのは8月9月だと思いますが,
スイスで一番暑いのは,大抵7月です.

正に,今.
昨日などは36度程度まで気温が上がったそうです.

日本でも36度位は毎年ありますが,
問題はエアコンが大抵の場所にないということ.
大抵の家には勿論,スーパーや映画館を除いて,会社にもありません.
湿度は低いので,基本的には過ごしやすいのですが,
それでも年に数日,暑い日は暑い.
朝夕は涼しいのですが,日の出ている日中はしんどいです.

こういう場合の凌ぎ方.
朝は涼しいので窓を開けて外の空気を入れ込む.
そして日が出てきたら,窓を閉めて,扇風機とアイスでやり過ごす.

クーラーもかけていないのに窓を閉めるというのは
なんとなく違和感もあったのですが,
論理的と言えば論理的ですね.


因みに今日は雨も降ったので,涼しくなりました.



関東の一つ残し,
というか関東に限らず各地方でそれぞれの言い方で同じ文化はあるようですが,
最後の一つはみんな遠慮して手を付けない,という心持がありますよね.

これは例えばレストランで大皿料理等を多数で囲んでいる場合,等に見られるかと思いますが
気持ちとしては,美味しいものの最後の一つを取ってしまうのは申し訳ない
という感じかと思います.
家の食事等では「洗うから片付けちゃって」で対応されたりします.


実はこの現象,スイスでも見られます.
が,私の感じるに,その奥の心持ちは異なっている気がしてなりません.
会社に,共用のお菓子やケーキが置かれることがあったりするのですが,
最後の一つの半分が残されていたりします.
穿った見方かもしれませんが,その奥にあるのは
片付けるのが面倒くさい,という気分のような気がするのです.
例えば,トイレットペーパーでも,最後もう次の人が使えない位残してあったりします.
わざわざ,トイレットペーパーは自動的には変わりません,と
扉に注意書きが貼ってあったりするところを見ると,
自分で終わったら替える,ということをしない人もそれなりにいるのかもしれません.

どこの文化で暮らすにしても,そういう心遣い位はできるようでありたいものです.



ぼくらの時代 いとうせいこうxバカリズムx小林賢太郎 を観た.

私はラーメンズが好きで,そこからバカリズムを知った口だ.
もっと言えば,ラーメンズからお笑いというものに興味をもった口.
だから,小林賢太郎につい目線が偏ってしまうのは仕方のないことで.

比重の問題ではあるんだけど,ものを作る動機として,
うけたい,もてたい,という欲望と,面白いの源泉を知りたいという欲望.
外に開いている欲望と,内にこもっている欲望.
3人とも,「芸人」の中では後者の欲望が強めの人間ではあるけれど,
特に小林賢太郎は,一人遊びの色が強くて,後者の欲望の比率が大きい.
極端に言ってしまえば,自分及び自分と同じ人だけが面白いと思ってくれればそれでいい.
テレビに出るという仕事は,前者の欲望が支配的で,
会話ややりとりの中で受けるというあり方は,
流動的で空気に支配されていて完璧にはコントロールできない.
そういう場では,「小林賢太郎」はどこか画面として落ち着かない.
ミッキーマウスでいたいというのは,そういうことだろう.
番組の中で一番テレビ的に面白かった,いとうせいこうが犬にとり付かれた話に対する,
小林賢太郎の最初の「えー」の不思議な違和感.

どの芸人さんでも両方持っているものだろうけれど,
コンビだったりすると,片方(往々にしてネタを書く方)が後者に偏って,
前者の部分は相方が担当してくれる.
例えば,最近少し見ているオリエンタルラジオでは,
中田さんが後者に偏って,外側への広報は藤森さんが担当している.
そうやってバランスをとっている.

そして,後者型の人間は,どこか前者型の人間にいつも憧れている.



個人的に自分を振り返って見ると,
基本的には,一人遊びの部分につよく惹かれて,外に開いていることへの評価が低め.
一方で,他人との付き合い方を見ると,いじってもらう側のキャラクターである.

建築という仕事は,ものを作る仕事の中でも,
絵を描くというような仕事に比べれば,受注生産という意味で,外に開いていること,が重要な仕事で,
広告をつくるというような仕事に比べれば,残る時間が長い分,一人遊び,が重要な仕事,
と言えるかもしれない.
その複雑さの具合が,建築の醍醐味の一つでもある.

その中でも構造設計という仕事は,実はあまりお施主さんや社会との関わりは薄くて,
基本的に「きれいに」解けている,ということに快感を覚える仕事なのではないかと思う.
構造設計者の仕事にとって,現状では,外とは意匠設計者であり,ある意味仲間でしかない.
そういう,外に開いていることへの要求の低さは,個人的な志向に合っているなと思う.
一方で,その分,内側を掘っていく作業をもっと真剣にやらなくてはいけないんだろう.


それと.
番組でバカリズムも言っていたけれど,
否定的な目を持ってものをつくろうとすると,自分が全然拡がっていかない.
それは結局,内側を掘る時の制約にもなってしまう.
最近の小林賢太郎であまり笑えないのは,
外側への開き方のバランスが崩れていることもあるんじゃないかと思う.
(そういう意味で,バカリズムが番組に小林賢太郎を呼んでくれたのはすごく有難いことだ.)

案外,業界外の人にも作品で意図した以上のことは伝わっていて,
メイキングそれ自体も,面白いもの,なのだと思う.
それは,人に対する尊敬のような感覚でもある.


まとまりがなくなってしまったけれど.






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