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今年の夏休みは,2週間ほどスペインを旅しました.
前半は高校時代の友人とバルセロナ近辺を,後半は一人でマドリッド近辺を.

バルセロナが,カタルーニャを旅行するのが好きです.
あの空の青.海の雰囲気が漂う街と,そこからくるオープンな人の気質.
現実的な思考.食べ物の美味しさ.

それでも,私が見たかったのは,親和を覚えるのは
カステリヤーノの乾いた赤く,なだらかで,それでいて厳しい,大地なのだなと.
マドリッドは観光地というよりも都会で,仕事をしている人が沢山いました.
どう見てもアジア人の私に,スペイン語で語り掛けてくる人が沢山いました.
多分,マドリッドにいるアジア人は,仕事して住んでいるアジア人だからでしょう.
そういう,単純でない,色々な人たちの集まる街が好きです.

ㇻマンチャの男ことドン・キホーテは,
風車を敵に見立てて,思い込みで,傍から見れば滑稽な戦いを挑みます.
それを周りの人たちは馬鹿にしていても,
やっぱり自分の思う敵に挑んでいくことに共感を覚えるし,
そういう姿を,素敵だな,と思います.



マドリッドでは2度タブラオでフラメンコを観ました.
一度目に行って,あまりに素晴らしかったので,翌日も予約してしまいました.
フラメンコギターが好きで,あの複雑なリズムに魅了されてしまって.
フラメンコは,身体と音楽が本当に一つになっているようです.
足さばきの一つ一つが音楽.
情熱的なようで,それでいてとても自制されている.
というよりも,自制と感情が一つになっている.
感情的になることが,自ずと音楽とリズムになっている.

人の生の素晴らしいあり方.

そして,そういうフラメンコは,
やはりカタルーニャの明るく青い大地よりも,
カステーリャの赤く乾いた大地にこそ映えると思うのです.
(アンダルシアで生まれたものだとは知っていますが.)


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友人がDVDを貸してくれたので,観ました.
ペネロペ・クルス主演.

ペネロペ・クルスはスペイン人女優だから当たり前かもしれませんが,
スペインの風景がとてもよく似合います.
先日スペインに2週間ほど旅行に行ったので,その思いを新たにしました.

スペインの赤は,少し黒みがかった赤.

女性の生きていく強さと人生賛歌,みたいなことを言われるのだろうと思いますが,
そういう風に性差で括られてしまうとどこか引っかかってしまう私です.
が,それはそれとして,生きていく上でのタフさ,描かれています.
勿論人を殺したりしてはいけないのですが,
生きていくことの割り切れなさ,複雑さ,そういうもの.

どちらかと言えば,私は理念に偏りがちで,
割り切れないものを切り捨てたりしがちな所があります.

そうではないことの素晴らしさを,
赤の映像の素晴らしさと,素晴らしい音楽で,伝えようとしている映画.
友達も,そういうことを私に伝えたかったのかな,とか.





スペイン人の同僚の結婚式に出席する為,カタルーニャはテラッサへ.
ヨーロッパ人同士の結婚式に出席するのは初めてで,新鮮でした.

彼らは宗教色を出したくないということで,市庁舎で結婚式.
17時に親族や友人がわらわらと集まり,議会室にて儀式が始まる.
母親と一緒に新郎が,続いて,父親と一緒に新婦が.
宣誓し,サインして,指輪を交換したあと,
新婦の友人2人が何やらスピーチ.(カタラン語なので内容はわからず.)

それで基本はおしまいです.賞味30分くらい.

そこからバスで近郊の景色のいい山中のレストランに移動.アペロ.
アペロが大量に出て,すでにおなか一杯.
そこからが本当のディナー.
日本の披露宴のように,グループ毎にテーブルに分かれ,会食.
新郎新婦が用意したちょっとしたゲーム
(ブーケや新婦のガーターベルトを女性友人にプレゼント)
や,新郎新婦のこれまでの映像が流れるのは,日本と同じ感じ.
食事が終わる頃に,DJが呼ばれ,夜の3時まで踊って終了.


今回はバルセロナの美容室で着付けてもらって,着物で参列したのですが,
9月末のスペインで,小紋で,暑すぎず寒すぎず,ちょうどよかったです.
他の人の恰好は,男性はスーツ,女性はロングドレスが多かったようです.

着物は外国の方に受けがよかったです.
着物の存在は知っていても,身近な人が着ているのを見るのは嬉しいもののようで.

着付けをお願いすると金銭的に大変なので(ヘアメイクと合わせて100ユーロでした)
自分で着付けられるようになれたらいいですね.


スペイン旅行に行って,久し振りにサグラダファミリアに行きました.
前回行ったのはいつだったか忘れてしまいましたが,
2010年11月にバジリカが出来上がってから見たのは初めて.

以前は,確か,受難の門から入って,途中で空中を渡っていたような気がするのですが,
現在は,生誕の門側に入口があり,バジリカだけ見学することも可能.(15ユーロ)
その他に,オプションで塔に登ることも可能だが,
受難の門側か生誕の門側かどちらか一方のみ,(5ユーロ)
ということになっているようです.
因みに,観光的な情報としては,事前にどちらもネット予約をしておくことをお勧めします.



さて,石造から鉄筋コンクリート造に切り替え,
2026年のガウディ没後100年に合わせての完成を目指し急ピッチで作られているサグラダファミリア.

内部のバジリカは,今まで何度か建造中を見ていたものの
できた空間は他に類を見ないものでした.
造形もさることながら,その,ステンドグラスの効果があまりにも印象的で.
私見ですが,古いカテドラルの場合,大きなガラスが嵌められず,
小さなガラスの境界に比較的大きな部材が入ってしまう為,
影ができ,それ程明るくない,寧ろ暗い空間に一筋の光,という印象になるのに対し,
現在の技術だと,異なる色の間の境界が細く
(或いは一枚のガラスに色々な色が入っているのかもしれません)
バルセロナの光の強さの効果も相まって,
非常にカラフルで明るい光が空間を満たしているのです.



それはそれで素晴らしかった,のですが.

なんというか,以前の石造部分はグレーなのに対して,現在の部分はかなり白く,
完成に近づいてきたからかもしれませんが,わかりやすい空間になっていました.
それによって,
以前の把握不能な力強い生命力のようなものがどこか失われてしまったようで,
少し残念な気も.
そういう生命力の名残のようなものは,
建設途中で止まってしまったグエル教会で感じることはできます.


現在進行中で作られ続けている教会は稀で,
長い時間をかけて,多くの人に労力とお金をかけさせるだけの説得力があるということです.
なんとなく,出来上がってしまうのではなく,ずっと作り続けて欲しい,
とどこかで願ってしまったりもするのでした.



2000年に亡くなったエンリック・ミラージェスが,
Benedetta Tagliabueと組んでEMBTになる前,Carme Pinosと組んで1986-1992年に設計した,
バレンニャ市,市庁舎.
バルセロナから郊外電車R3に乗って1時間程の小さな町です.

行き方はここのブログに詳しいです.
電車の本数はとても限られているので,是非時刻表を調べて行きましょう.

因みに,現在の開館時間は,私の理解している所によると,
月曜日が 17:00-19:30,火曜日から金曜日が 09:00-14:00 だそうです.
電話して確認したのですが,向うが英語をほぼ話さなかったので,間違えているかもしれません.
市庁舎が夕方5時から7時半まで開いているというのは,
シエスタのある地域特有だな,と思います.

さて,私が行ったのは月曜日.電車の関係で15時前に着いてしまったので,
外観を粗方見た後,数軒しかないカフェの一つに居座って17時の開館を待ちます.
平日の昼間なのに,地域の人たちが集まって何やら話しています.
カタランを話さないアジア人なんて珍しいらしく,お菓子のサービスまで.
お洒落なカフェ,ではないけれど,田舎の喫茶店的な感じで,面白かったです.

さて,17時になると,どこからともなくわらわらと人が現れます.
受付のお姉さんは,「あ,さっき電話くれた人ね」という感じで,地下のホールの鍵を渡してくれ,
勝手に見ていいし,写真もOKとのこと.
かなりオープンな市庁舎です.





さて,建物は,4つのボリュームがずらしながら重ねられて作られています.
これがもう少し進むと,Herzog & de Meuron の Vitrahaus のようになるのかな,と思いますが,
それよりもずっと早くにこれを実現していたのは,流石です.
しかも,規模に見合っていて,とても気持ちよくできているのです.

飛ばしている部分は鉄骨造.それ以外はRC造です.
地下はホールになっていて,そこからずれた空間が楽しめるのですが,
各ボリュームのホールに面した側は,窓を開ける必要がないので,鉄骨トラス,
庭に面した側は窓を開ける為に,比較的大きな単純梁でがっしりと飛ばしています.
この窓には可動の木製ルーバー(フレームは鉄骨)がついていて,
その仕組みが結構単純なのにセクシーです.

鉄骨トラスは,アングルを組み合わせて作られています.
斜材の部分をアングルで作るのはよくあるやり方ですが,
ここでは鉛直材(ポスト)も二つのアングルを組み合わせています.
それを背面ではなくエッジで組み合わせることにより(平面で見ると45度傾いた正方形)
見えがかりとして背後の部材が見えず,かなり薄く軽く見えるようになっています.

時代や地域によることではありますが,
手の跡がはっきりと見える,洗練された,というよりも,職人的な,
愛らしい建物でした.

建築関係者であれば,バルセロナの観光に飽きたら,一見の価値はあると思います.


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