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ご無沙汰してしまいました.

躯体ができあがると,上棟式という儀式をやります.
日本でもありますが,こちらでも同じような儀式があります.
Richtfest と言います.

伝統的に日本では,棟梁が屋根の上から餅を投げます.
予め他人に幸福を分け与えることによって,
自分の将来の幸福を確保しよう,という考え方です.
こちらでは,伝統的な祝詞的なものをZimmermannが唱えた後に,
高所からワイングラスを投げて割ります.
予め不幸を先取りして,将来の幸福を確保しようという考え方だと思います.

建築というのは,どこか霊的なものが宿るものです.
わかっている全ての知識を注いで,過ちなく作られたとしても,
やはり想定されているものより大きな災害に見舞われたり,火事に見舞われたり,
そういうことは起こりえます.
これから長い時間を生きていく建物に,幸福を祈る気持ちはどこも共通しているようです.


ようやくこちらで仕事を始めて最初の Ricchtfest に出ることができました.
そこそこスパンを飛ばしているRCの建物なのですが,
怪我人もなくここまれ来られて感無量です.




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40歳までに「自分」を,「自分をとりまくもの」じゃなく説明できるようになっていたい.

と,2010年32歳の私は書いていた.まだここに来る前だ.


最近ちょうど,結局人は何をしてきたか,でしかないのでは,と思っていた.
勿論どちらを向き,どこへ行こうとしているのか,も個人としては大切なのだけれど,
外に出さなければ誰にもわからないし,
何も出さなければ,その人が生きていることを他人は認識できないだろう.
そして,他人に認識されない自分は,本当に生きているのだろうか.


5年弱経って,40歳はもうすぐそこ.
実感を持って,どんな40歳,どんな40代になりたいかな,とか考える.
まだぼんやりしている.
村上春樹が言うみたいに,40歳は分水嶺なのだろうか.


「やろうと思っていること」と「夢」は少し違う.
次の「夢」を描きたくなってきている.
短いスパンのものも,長いスパンのものも.



お金に関することに疎い自分ですが,
銀行の人と話す機会があったので,スイスの年金制度を少し調べてみました.

とてもよくまとまっているページがこちら.

スイス日本ライフスタイル研究会


スイスの年金には3種類(3つの柱と言うらしい)あって,
老齢・遺族基礎年金(AHV/AVS)
企業年金(Pensionskasse)
3a貯蓄(dritte Saeule)
だそうです.
企業に勤務している場合,最初の二つは給料から天引きされていて,三つめは任意加入です.
日本の社会保障制度と協定が結ばれているので,日本に帰っても受給できるのだそうです.


先進国は高齢化が進んでいるので,年金制度は難しい問題を抱えているんだろうとは思いますが,
自分の給料から何が天引きされているのかを少し勉強してみたのでした.




ダスティン・ホフマンとトム・クルーズのレインマンを今更ながら観る機会がありました.

トム・クルーズの恰好に時代を感じるなあ,というのはさておき,
この映画が名作と言われるのは,自閉症を真正面から取り扱っているからかと思われます.
今はある程度自閉症も社会的に認知されてきましたが,
1988年の段階では遥かに認知度も低かったでしょうし,
未だに,自閉症,サヴァン症候群,と言うと,
レインマンのあれ(或いは,中居正広のアタルも?)と認識されているのではないでしょうか.

自閉症について,少しだけ聞きかじった程度の知識で観た私にも,
映画の前半,レイモンドが彼の規則に従い続けて,リチャードの言うことを全然聞かない場面など
そういう病気なのだ,とわかっていても,やっぱり苛々しましたし,
一見,相互理解がかなり難しいように見える相手であっても,
相手なりの周囲に対するやさしい気持ちがあって,
一瞬だけれど,ホットケーキの場面で気持ちが通じ合ったりすると
ほんのりと嬉しい気持ちになりました.

激しい何かがある映画ではないし,涙する,とかいうのでもないけれど,
名作と言われるだけはあるな,と思わされました.




実質的な作業として構造エンジニアが行うのは、概ね

建築家等と話し合いながら、コンセプトを作る
計算して各部位の寸法を決める
建設手順を考慮してディテールを検討する
スケッチ等にして、ドラフトマンに指示を出す
ドラフトマンの描いた図面をチェックする
現場で、図面通りにできているか監督する
現場の職人さんに、意図を説明したりする

のような感じです。
勿論その都度、
建築家等と話し合って、フィードバックを反映する(イタレーション)
という作業も入ります。

多くの場合、実際に図面を描いてくれるのはエンジニアではなくドラフトマンの方です。
因みに、建築家の事務所では、図面は大抵建築家の方々が描いています。
それもあって、エンジニアの人数に対して、
同じ建物に関わる建築家の人数はかなり多くなります。
さらに、大抵の場合、エンジニアは幾つかのプロジェクトを同時並行で担当しているので、
実質的にその差はもっと大きくなります。
ですので、建築家の方が、何かを突然依頼してきて
明日までに返答を、と言われたりすると結構困ります。


それはさておき。

鉄筋コンクリート構造の建物について、スイスでは
構造設計者が会社として描く図面は、型枠図と鉄筋図です。
鉄骨造や木造の場合は、予めある部材を加工するので、
製作会社が製作図を描き、それをこちらがチェックするという形になり、
全ての指示を図面(と発注書)で出さなければならない鉄筋コンクリート造の場合とはかなり違っています。

各図面に何を描くべきか、というのが段々わかってきました。
スイスの鉄筋コンクリートを建設する会社は、それなりに優秀ではありますが、
やはり多くの職人さん(しかも多くはドイツ語を理解しない)にわかってもらうには
かなりの気を遣わないとならないようです。
少しでも複雑な部位に関しては、全てディテールが要求される感じ。
しかしながら、こちらもドラフトマンに無限の時間をかけてもらう訳にも行きません。
間違ってはいないけれど、親切でもない図面を上げるだけで、こちら側も精一杯だったりして、
現場に行くと、案の定間違っていたりする訳です。
現場に行く度に予想通りの間違いがあるので、結構へとへとになります。

しかし、図面はラブレターのようなもの。
今は環境が変わったので、提出図面を自分で描かなくなりましたが、
日本で働いていた時には、自分で全部描かなくてはならなかったりして
その時に感じていたことです。
結局、何をどう頑張って考えたところで、
我々は自分でものを作る訳ではなく、
職人さんたちにお願いしてやってもらわなければなりません。
エネルギーを注ぎ込んだかわいい自分のプロジェクトをすんなりと作ってもらう為には
どうぞこの子をよろしくお願いいたします、という気持ちを込めて、
なるべく、わかりやすく、なるべく、やる気の出る、相手の気持ちに立った表現をするしか
我々にできることはありません。

そういう気持ちが、ドラフトマンの方にも共有してもらえるといいのだけれど。

でもまずは、他人に期待しても仕方ないので、
複雑な箇所に関して、かなり詳細にカラフルなスケッチを作ってみました。
これで、少しでも間違いなく施工が進むといいのですが。




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