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ここのところ,BIGのスタッフの方のレクチャーと,レムクールハースのフィルムを観る機会があった.

BIGの建築は,何しろ大きくて,
ここで子供時代を過ごしたらどんな心象風景を持った大人になるのだろう,と考える.

レムコールハースに関しては,その理性に対してもう少しつっこんで考えてみようと思う.


それにしても,構造設計者は建築を実現するにあたって,
どうしても論理を持ち込んだり整然と処理したくなってしまう
(そうでなければ,ただ計算しているだけになってしまいかねない)
という側面があるように思うけれど,
そればかりがいいことなのだろうか,という問いが頭をもたげる.



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2010年に竣工した美術館.
ものとしてとてもよくできていて,建築とアートが境目なく溶け合って高めあっている.
素晴らしい.


完成度が高いからこそ,建築ってなんなんだろう,ということが気になってもくる.
そうやって何かを考えさせる契機になっていること自体が,
芸術家本人の意図とは別であれ,建築芸術性を帯びているということでもある.
建築,がなんであれ,芸術,がなんであれ,そんなことは構わない,とも言えるのだけど,
あまりによくできているので,建築と呼ぶにはあまりにシンプルな気がしてしまうのかもしれない.

当然のことながら,このシンプルさと空間の多様性の魅力の陰には
膨大な設計者や施工者の熱意があるのでしょうけれど.



行ってみて,内部は撮影禁止だったのだが,外部にしても,
写真にはなかなか撮れない空間だった.
建築雑誌に載っているプロの写真家の方の写真を見ると,きれいに撮るなあ,と思う.
実際に見た感じに近い.

ドイツ建築の芸術的側面と言えば,やはりバウハウス抜きにしては語れないでしょう.

日本でのバウハウスの書物はそれなりに年代を帯びているのと,
マイスターシステムを採用しているという形態から,
つい,どこかシステマティックなものを想像してしまいますが,
カンディンスキーやクレーを擁していたことを考えると,
自由なものの考え方をする集団であったと言えるでしょう.
というよりも,システマティックであることが,当時の前衛であった,とも言えるかもしれません.

直接的には,外国人教師(つまりゲルマン民族でない人々)を雇っていたことに対する糾弾から
ナチスの圧力を受けて,バウハウスは閉鎖します.
しかし,理念として,内容云々ではなく自由な風潮である,ということが
本来的にはナチスの政治的態度にそぐわなかったのかもしれません.


立役者のグロピウスはその後アメリカに亡命するのですが,
そこで工業化住宅が花開いたのは皮肉なことです.


現代においても,建築家の職能を建設業全体と統合しようという動きは尚古びていない訳ですから,
グロピウスの描いた世界観は,息の長いものであったと言えるでしょう.





Peter Zumthor の設計によるケルン郊外の小さな教会です.
外見は多面体ですが,内部は極めてよく練られた胎内のような空間になっています.
丸太を組んで内側の型枠代わりとし,その外に版築のような厚い壁を打ち込んでいます.
壁に埋め込まれた鋼管は,内部にガラス玉がついていて,幻想的な光を齎します.
シンプルな構成ですが,豊かな空間になっています.

田舎の,寂寞とした風景の中に佇む,素材感にあふれた瞑想空間.

よい建築にも,写真で見たとおりだな,と思うものもありますが,
これは訪れないと結局わからないタイプではないでしょうか.

この設計に関して,ズントーは設計料をとらなかったといいます.


月曜日は閉館.他の日は10:00-17:00が開館時間とありますが,
実際に地元の人の為のもののようで,時間どおりに閉めに来たりはしませんでした.


行き方.
ケルンからS Bahn或いはRBに乗ってEuskirchenという駅まで行きます.30分程度です.
そこのインフォで詳しい行き方を書いた英語の説明書をくれます.
一応引用しておきます.

月曜日から土曜日
プラットフォームBから801のバスでBilligまで.
そこで809番と呼ばれるTaxiBusPlusというものにWachendorf方面に乗ります.
これは乗る人がいる時だけ走るバスのようなので,30分以上前に電話する必要があります.
電話番号は 01804-1515 だそうです.
Wachendorf-Ortというバス停で降り,15分程歩きます.

日曜日
日曜日だけ走っているケルンからKall行きの電車に乗って,
Euskirchen ではなく,次のSarzveyという駅で降ります.
そこからタクシーで数分だそうです.


因みに私は夕方に着いた所為もあって,Euskirchenからタクシーを飛ばしました.
15分くらいで,20ユーロ強でした.
運転手の方は,教会の名前を言えばわかってくれました.
帰りにもタクシーに電話をして迎えに来てもらいました.


インフォのお姉さんは,何故こんな小さな教会に沢山日本人は来るのだ,と不思議がっていました.
タクシーの運転手さんも,今までに日本人を何人も乗せていると言っていました.
ズントーはやっぱり日本人好みなんでしょうか.




Museum fuer Angewandte Kunst フランクフルト応用芸術美術館にて,Dieter Rams 展.
彼は1932年生れのデザイナーで,BRAUN のデザインを行っていた人です.
来日したこともあるらしく,削ぎ落した日本のデザインとは共通する美意識を感じていたようです.
iPhoneをデザインしたJonathan Paul Ive も大きな影響を受けたそうです.

彼は良いプロダクトに関して10の提言を残しています.
Deutsch カテゴリーにて一つ一つ上げてみようと思います.




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